「きょうえん」認証システムの改定についてのお知らせ
きょうと NPO センターが運営する公益ポータルサイト「きょうえん」(以下、当ポータルサイト) では、認証システムの改定を行いました。
NPO・市民活動団体の情報開示を促進する当ポータルサイトの仕組みは、団体のイベントや活動紹介ではなく、運営状況を広く発信することで、社会からの共感や支援につなげようと 2008 年からはじまりました。現在は、認証をうけた団体を対象として各種社会資源の仲介や京都地域創造基金のプログラム申請などの際に、認証を活用いただく場面も出てまいりました。
この数年の間に、NPO や市民活動団体を取り巻く状況は大きく変化してきました。NPO 法の改正や寄付税制の施行もあり、東日本大震災をはじめとする大規模災害時には NPO が各種の支援活動を展開するとともに、被災地の支援活動に取り組む NPO・市民活動団体を寄付で応援しようとする市民の行動も出はじめています。それと同時に、支援者側からは「寄付をしたいが、どういう団体に寄付をすればよいのか」や「寄付したお金がどのように使われているのかわからない」という声がきかれることも増えています。広く社会からの信頼や共感を得て活動をすすめる NPO・市民活動団体として積極的に情報開示を行うことが、今まで以上に社会から求められるようになっています。
今回の認証システム改定は、こうした社会の流れを受けて行うものです。当ポータルサイトはこれまでも、STEP 2 までの情報開示が、さらに団体の運営基盤強化につながるよう 一般財団法人社会的認証開発推進機構 (以下、AAC) が行う「社会的認証STEP3」と連携してきました。
2016 年 4 月には、全国的に NPO・非営利団体の組織評価を行う 一般財団法人非営利組織評価センター(本部:東京都港区 http://jcne.or.jp/、以下 JCNE) が設立され、NPO・市民活動全体の信頼性向上の取り組みも動き出しています。
こうした動きのなかで当ポータルサイトは、全国レベルでの認証制度との連動も視野に入れながら、特に京都で活動する団体のみなさまには、地域や社会からいっそうの信頼を得て、それぞれの団体が掲げるミッション実現にむけて活動することを応援する仕組みでありたいと考えていますので、ご理解のうえお取組みください。
公益ポータルサイト「きょうえん」認証システム改定内容
※ 最下部の「認証システムの新旧対比表」もご参照ください
「きょうえん」とは
- 「きょうえん」は、非営利団体全体の情報開示および信頼性向上を進める取り組みの一つです。
- 「きょうえん」は、NPO 法人 CANPAN センターが運営する「CANPAN」において団体情報を開示した団体のうち、京都府下で活動する団体を対象として、団体からの申請に基づいて、きょうと NPO センターが開示情報状況を確認・認証する仕組みです。
- きょうえん認証団体を対象に、各種資源仲介を実施しています。
認証システム改定の内容
1. 認証は 2 段階から 1 段階になります。
- 現在の「きょうえん」は、STEP 1 と STEP 2 という 2 段階に分かれていますが、新しい認証システムではその区別はなくなります。
- 従来の STEP 1・STEP 2 とは異なる考え方による認証内容、および手続きとなります (次項参照)。
- 今後は、原則として「きょうえん認証」という表現となります。
2. きょうえんは、「第三者による確認」から「自己宣言」を重視する内容になります。
従来、皆様からご提出いただいた各種書類と CANPAN ウェブサイト上で公開された情報に齟齬がないことを、きょうえん運営事務局であるきょうと NPO センターが確認してまいりました。
今後は、公開内容について団体自身が総会等で協議・合意したものであることを明確に表示するための確認書の提出をお願いすることになります。
申請から認証の流れ
あ) CANPAN上で情報開示を行い情報開示レベルを「」以上にする。※ 従来通り
い) 情報開示レベルが「」以上になったら、認証希望である旨をきょうと NPO センターまで連絡し、下記書類を郵送する。
提出書類一覧 (初回申請時)
※ 2.が新たに追加になった以外は従来通りです。
- 登録 (更新) 申請書
- 情報開示にともなう確認書 ※ 新規提出書類
- 現在事項証明書 (1 年以内に発行されたもの。複写可) ※ 法人格をもつ団体のみ
- 団体の定款・規約など運営方法を記した書類
- 団体の役員、運営委員、世話人など、直接運営を担うメンバーの名簿 ※ 住所記載不要
- 前々年度の事業報告書・決算書 (活動計算書、貸借対照表、財産目録など)
- 前年度の事業報告書・決算書 (活動計算書、貸借対照表、財産目録など)
- 当年度の事業計画書・活動予算書
※ 4 〜 8 は総会や理事会など団体の意思決定機関で承認をうけたものをご提出ください。
う) CANPAN上に公開された情報と事務局に提出いただいた書類、特に宣誓書に基づく内容について、きょうと NPO センターが内容確認を行います。内容に不整合や不明点がなければ、認証マークをつけて「きょうえん」認証団体として公開します。
え) 認証更新時の提出書類については、こちらをご参考ください。
認証マーク
従来の認証システムによる認証 (2016 年 7 月末までの申し込み分)
※ 2016 年 6 月末現在、すべての団体が以下のいずれかのマークで認証されています。 |
新認証システムによる認証 (2016 年 8 月以降申し込み分) | ||
STEP 1 | ![]() |
きょうえん認証 | ![]() |
STEP 2 | ![]() |
新認証システムの開始時期
- 新認証システムは、2016 年 8 月 1 日付申請分より申し込み分より適用しています。
認証システム改定による認証の有効期限と更新のタイミング
きょうえんは、1 年ごとに情報更新を行うことが必要です (従来通り)。
(1) 2015 年 8 月~ 2016 年 7 月末までに認証を受けた団体、開示情報の更新を行った団体
- その認証は 2017 年 7 月末日までは有効です。
- 2016 年 8 月以降、団体が希望するタイミングで新認証システムでの認証を行うこともできます。
- おそくとも 2017 年 6 ~ 7 月をめどに、新認証システムでの認証を受けてください。
※ 前回更新が 2015 年 8 月以前の団体で認証の継続を希望する場合は、新認証システムの運用開始後、速やかに情報更新と認証申請を行ってください。
(2) 2016 年 7 月現在京都地域創造基金の各種プログラムを利用中の団体
- 現在 STEP 1、STEP 2 を取得している団体は、当該プログラムが終了するまでは、現在取得している認証が有効です。
- プログラム対象期間終了後、新認証システムでの認証申請手続きを行ってください。
登録している皆様にお願いしたいこと
- 各団体での総会等が終了したら、従来通り CANPAN 上の団体情報を更新してください。
- 2016 年 8 月以降、団体が希望するタイミングで新認証システムでの認証を行うこともできます。
- 8 月以降に情報更新をされる場合は、【申請から認証の流れ】をご参照のうえ、必要書類を きょうと NPO センターまで郵送してください。
その他
- きょうえん認証システムの利用は無料です。 ※ 従来どおり
- 1 年ごとの情報更新が必要です。 ※ 従来どおり
- 2 年以上、更新が滞った場合、予告なく認証を解除する場合があります。
社会的認証 STEP 3 の認証について
きょうえん認証を受けた団体のみなさまは、一般財団法人社会的認証開発推進機構が行う社会的認証 STEP 3 の認証申請をすることができます。有料とはなりますが、組織基盤の見直しや強化につながりますので、ぜひ認証取得をご検討ください。
社会的認証STEP3については、こちらをご参照ください。
きょうえんに関するお問い合わせ
担当 | NPO 法人きょうと NPO センター(担当:篠浦、内田) |
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所在地 | 〒600-8492 京都市下京区四条通新町東入ル月鉾町52番地 イヌイ四条ビル 3階 flag四条 |
TEL | 075-744-0944 (月・火・木・金 13:00 ~ 17:00) |
Fax | 075-744-0945 |
info@kyo-en.net | |
URL | https://kyo-en.net/ |
きょうえんおよび社会的認証新旧認証システム対比シート
2016 年 7 月 1 日現在
以下の表は、「きょうえん」および「社会的認証 STEP 3」の新旧認証システムにおいて、開示された情報の信頼度の強さを表したもので、下に行くほど信頼度が高い認証システムとなります。
以下において KNC = NPO 法人きょうと NPO センター、AAC = 一般財団法人社会的認証開発推進機構